2000年以降? くらいかな。
世の中に心療内科という病院ができてからじゃないかと思いますが、うつ、メンタル不調の方々がそういった病院へ殺到するようになったのではないかと思います。
マスメディアでも、「うつは心の風邪ですよ。すぐお医者さんへ行きましょう」みたいな、コマーシャルが多くなされたと思いますが、それで多くの一般市民が、心療内科へ殺到したのではないでしょうか。
気軽に相談できるようになったという良い面もあったと思います。その反面、デメリットとしてはこんなことがあったのではないかと思います。それは、うつ、メンタル不調は、「治してもらうものだ」と、思う人が多くなったのではないかということです。
つまり、専門家に依存してしまう人が多くなったということです。
私はいつも言っているのですが、うつや、メンタル不調の原因ははっきりしているのです。
なぜこう断言できるかというと、弊社顧問である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士が独自に開発した心理テストを実施すると、うつ、メンタル不調の方の心理テストの得点は明確に偏っているからです。そしてこれは単なる偶然ではなく、科学的に再現性ある結果として論文発表されているのです。
雰囲気や印象で言っているのではありません。明確な科学的根拠で言っているのです。
うつや、メンタル不調は、「周りの顔色、目、を非常に気にする人」がなるものです。つまり、周りの人の顔色、目を気にしなくなれば、解決するのです。
ということは、自分自身の周りの目を気にしすぎるという性格の傾向を解決する、と決意すると解決できるということです。
なぜなら、治してもらうもの、と思っていると、自分自身の潜在的な心の課題を探っていくときに、すぐ依存してしまうので、途中ですぐにあきらめてしまう、からです。
周りの目を気にするという敏感すぎる感受性は、脳内の不安や恐怖の発生装置である。
扁桃体が敏感すぎるということです。
しかし、これを解決するときは、約15時間前後の心理療法が必要なのです。一瞬で解決できるわけではないのです。途中、一進一退しながら、ゴールにたどり着くのです。
だから、過去の自分と決別する、自分自身の性格の課題、心の課題を解決して見せる、という決意がない人は、途中であきらめる。
そういうことではうまくいかないのです。
続きは後編で。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。