今回から、復職、社会復帰を成功させる、うつ、メンタル不調対策法ということで何回かにわたりポイントを解説していきたいと思います。
第1回目の今回は、「現状に対し、健全な疑問を持つ」と言うことについて解説します。
復職を希望されている方は、現在、どこかの企業にお勤めだと思います。ということは、現在行っておられるメンタル対策は、休職、主治医、産業医、カウンセラー、などではないかと思います。
今、現在はたぶん調子が良いのではないでしょうか。なぜならば、あなたがメンタル不調に陥った直接の原因は職場にあったからで、今は、その職場から離れているからです。
調子よいのはある意味当然なのです。ですからあなたは多分、調子が良いのだから早く職場に戻してもらいたい、と言う気持ちがわいているかもしれません。
そして、たぶん主治医や産業医は、そんなに簡単に復職を認めてくれないでしょう。
彼らは、「様子」を見ようとするからです。で、なんの様子を見ようとするかと言うと、それはしばらく時間をおいて大丈夫かどうかを見ているのです。
私たち心理士の立場からすると、これはある意味もっともですが、別な意味ではある意味、非効率なことをやっているな、とも思います。
なぜならメンタルになった原因に対する対策を行わないで、ただ単に「様子を見る」と言う事だけをしているようなケースもあるからです。
このことにまず、あなたが健全な疑問を持つかどうか、がスタートです。こんなことで対策になっているのか、という健全な疑問です。
続きは後編で。
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■11/28発売のビジネス誌「プレジデント」にP34に私が取材され、掲載されました。
ご興味あったらご覧ください。
■9/14に私のメンタル本が出版されました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。