あなたはパレイドリア現象と言うのをご存知でしょうか?
ウィキペディアを見ていただければわかりますが、脳が勝手に、あるものを勝手に解釈して、そう見えてしまう、と言う現象を言います。
パレイドリア現象⇒こちら
ウィキペディアでは、自然の中の岩が人間の顔に見える、という写真を載せています。
たとえば、私は昔、子供のころ、おばあちゃんの家に泊まるのが嫌でした。なぜかというと、おばあちゃんの家は当然ながら古い木造なのですが、布団に入って木目の天井を見ていると、なにか怖い人がこちらをにらんでいるような、そんな模様が見えてくるような気がしたからです。
錯覚なのですけどね。
天井の木目の模様が、怖い顔に見えてしまう、のです。これがパレイドリア現象です。
脳は、身体感覚の影響を受け、脳内にある一定の顔表情イメージを作り出すようになっているのです。
つまり、身体緊張がもともと強い人は、脳内に怖い表情イメージが浮かび上がるようになっている。
この映像イメージを通して、天井の木目を見るので、天井の木目がこわい顔に見えるのです。
そして、感情の発電装置である扁桃体が、怖い、と言う感情を発生させる。
わかりますか? この仕組み。
うつ、メンタル不調に陥りやすい人は、少なからずこういう感覚を持っているはずです。
続きは後編で。
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■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
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うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。