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ピラティスで脳も活性化されますか? 認知症の予防にもなりますか?

「予防できる」という言葉は使わない。ただしマインドを鍛えることで、年齢による記憶障害を引き起こさない助けになるとは考えます。

ピラティスと認知症予防の関係性は証明されていないので、「予防できる」という言葉は使わないようにしています。ただし、マインド、思考を他の身体の中にある筋肉と同様に鍛えるということをすれば、年齢による記憶障害を引き起こさない助けになるとは考えます。運動することによって血液の循環が高まるので、それによっても記憶を失って割れてくことを防ぐことができるのではないでしょうか。

ピラティスというものはマインドフルに行うエクササイズです。だから、回数はたくさんやらない。ひとつの動きに10回程度。それ以上になってくるとだんだんマインドレスになってくる。これは20代でも同じです。

シニア世代にもっとピラティスを身近に感じてもらうには?

一人ひとりの身体にあわせて提供すること。
ベネフィットをクライアント自身に理解していただくこと。

ピラティスは年齢を重ねていく身体に、ものすごく効果的です。ただし、もともとあるピラティスのレパートリーをそのまま使うのではなく、その世代のニーズに合わせて変えていく必要があります。

例えばシニア世代はバランス能力を高めていく必要がでてくるのでより立位のワークを増やします。そしてより筋力を高めていくことがとても大事になっていきますが、そのことをクライアント自身にしっかり伝えます。「筋力が高まることによって、転倒のリスクを減らすことができるんですよ」というふうに。身体の状態にあわせて適切な内容を提供すること、そしてピラティスから受けられるベネフィットをクライアント自身が理解していること、これがとても大切です。

それと…プライベートレッスンを受ける、ということが彼らにとって予算オーバーになってしまう、もしくはお金があっても1回のセッションにそれだけかけるということに抵抗を感じてしまう世代かもしれません。そんな時、彼らが居心地よく参加できるグループの設定が必要ですね。もしかすると20代の人たちと同じクラスを受ける、ということが居心地が良くない場合もあるので… 居心地が良い環境をつくることも大切です。

プロフィールにも書かれてあるAgeless Beautyとは?

その年齢でいちばん美しくいること。幸せでいること。
肉体的にも精神的にも強くいることで、美しくいられる。

ワークショップの名前を考えていた時に、「エイジング」という言葉を使いたくなかったんです。なんだかとても響きがネガティブな感じがして…。だけど「エイジレス」なら永遠です。エイジレスと言った時は20歳でも50歳でも70歳でも80歳でも、その年齢にかかわりなく美しさを持つということです。

エイジレスビューティは私にとって、年齢より若く見せようとするのではなく、その年齢でいちばん美しく、そして「強く」いるということです。肉体的にも精神的にも強くいることによって、年齢に関係なく美しくいることができる。幸せでいられる。私は自分より歳上の方がイキイキと強く生きているのを見ると、その人にシワがあろうがなかろうが美しいな、と思います。
自分を強く感じることができ、自信があるとそれだけで背を高く、姿勢を保つことができますよね。

ピラティスはそれを与えてくれるのです。

最後にシニア、ポストシニア世代にメッセージをお願いします!

3

遅すぎることは絶対ない!
好きなこと、楽しいことを続けて!!

「私はもう遅いから…」とおっしゃる方がいるけど、そんなことは絶対ありません。
いくつになっても遅くないし、どの年齢でも筋肉の量を増やすことはできるのです。
私たちはあなたに強くいてほしいと思っています。
あなたが好きなことをやって、楽しいなと思うことを続けてほしいと願っています。

私は私のクライアントに、もし110歳くらいになったら「年をとった」と感じていいよ!と言っているんですよ。

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