前編では、うつ、メンタル不調になりにくい人は「自分の都合を率直に言える人」ということをお話しました。
逆に、なりやすい人はどうか。なる人は極限まで、我慢するのです。人に迷惑をかけてはいけない、と、とことんまで、思っています。だから平日は会社を絶対休んではいけないと思っています。
周りの顔色を気にして、とことんまで自分自身の感情を抑圧するから。
ということは、極限状態になるまで我慢するし、平日は絶対休まないし、そういう人がうつやメンタルダウンになります。
このサイクルを変える、と第一歩を踏み出す必要があるのです。仕儀を優先することはある意味、非常にまっとうな考えなのですが、ここに落とし穴があるのです。
「時間が取れたら、セラピーを受けよう」と言う、自分の殻を破らずに、自分を変えようとする落とし穴です。
片一方で自分自身のパターンを変えずに、もう一方では変わりたい、と思っている。ここに矛盾があるのです。
あなたは不安が強く、完璧主義が強いために、ものすごい律儀に、仕事をします。で、平日は会社を休めないと思っている。
でも、うつ、メンタル不調にならない人は、決してあなたほど、平日に休んじゃいけないなどとは思っていないのです。もちろん、さぼるとか、そういう話をしているのではありませんよ。
仕事をきちんと遂行するための、自分自身への必要なケア、なのです。これをせずに、どこかで心底ダウンしたら、それこそ非常にまわりに大きな迷惑がかかるのです。復帰にも時間がかかるし、あなた自身が信用を失う。
これを知っている人は、早めに必要なケアの時間をとるのです。
私が土日や平日の夜にセラピーを行わないのは、一つに受けにくる人に、この最初の一歩の重要性に気づいてほしいからなのです。
ピンときた方は、私が行っている体験セッションをご体験ください。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。