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冬の心模様とは?

いよいよ12月。ふと気がづくと辺りが暗くなるほど日が暮れるのが早くなっています。夕方になるとなんとなく物悲しい気持ちになるのはこの季節独特の心理状態だと思います。
秋から冬にかけてなんとなく気持ちが沈みがちになったりすることを、季節性気分障害といいます。人の心の安定に重要なセロトニンは、太陽の光を浴びて活性しますし、そもそも動物である私たちは、冬は無駄なエネルギー発散を制御するわけですから、心も体もちょっとスローペースになるのは当然のしくみと考えられるでしょう。

音楽に寄り添ってもらう~同質の原理

みなさんはふだんからなんとなく気分で音楽を選び聴いていると思います。音楽療法の原則は好きな曲を聴くことですが、もう一つ大原則として「同質の原理」というものがあります。一言でいえば心の状態と合った音楽を聴くということです。例えば、悲しいときには悲しい感じの曲。元気がないわけですからゆったりとした曲を聴くところから始めて、心の回復に沿って徐々にテンポやリズムを感じるような曲に変化させていきます。心に寄り添う音楽を選んで、自分の気持ちに共感してもらうような感じですね。
同質の音楽を聴くことで、自分を冷静に見つめることにもつながり、浄化感が生まれたり、少しずつでも前向きな気持ちになっていく感覚が得られると自身の癒しにつながります。

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ショパンの雨だれwithカモミールティ

こんなお話をしてきた今回、思いついたのがショパンの代表作「雨だれ」です。恋人ジョルジュサンドと逃避行したマヨルカ島で修道院に暮らす中、秋の長雨で持病の肺結核が悪化します。この曲はある嵐の日、独りで留守番をしていた時に作られたようです。作曲者自身の憂いや苦悩が滲んでいると思いますが、自身が最高傑作と呼んだ美しい旋律は、悲愴な状況の中にどこか安堵感をも与えてくれます。そしてこの滞在中、ショパンは修道院の薬局で薬草を処方してもらっていたのです。そんな背景を思い浮かべながら、、、身体を抹消まで温めて気持ちを静めるカモミールをミルクで煮出したほんのり甘いハチミツ入りのミルクティとご一緒に。就寝前にもオススメです。
「雨だれのプレリュード」Frederic Chopin ⇒こちら

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っている。

http://plus-tone.com/

https://www.facebook.com/plustone.jp