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●体がだるい
●不安感が取れない、気分がすぐれない
●疲れやすい
●眠りが浅い

……季節の変わりめはなんとなく体調がすぐれない人、多いのではないでしょうか。もしかしたら自律神経の乱れが原因かもしれません。

さらにいうと便秘やめまい、耳鳴り、高血圧などハッキリとした症状や病気がある人も自律神経が乱れている可能性があります。

自律神経の乱れは実に多くの不調をきたします。ガンや心臓病、認知症といった大病の発症にも自律神経がかかわっているとされています。
ところで、自律神経というと「体にある神経の一種」くらいのイメージだけで、正しく理解できていない方が実は多いようです。

自律神経が健康寿命を延ばす重要な鍵を握っているにもかかわらず……です。

自律神経ってなに?乱れるってどういうこと?対策は?……医師で自律神経の専門家である末武信宏先生にお話を聞いたところ、驚きの事実が続々わかりました!!

 

体内にある約60兆個もの細胞の働きは自律神経が支配している

自律神経を理解するには、まずは神経全般についてをざっくり知っていただくのが近道です。
神経には、大別すると中枢神経末梢神経があります。

そして、末梢神経から枝分かれしたものが体性神経と今回の主役の「自律神経」です。ちなみに運動神経などは、体性神経の一種になります。

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自律神経ですが、簡単にいうと私たちの意志とは無関係に血管や内臓の働きを支配しています。

食事をすると自然に胃腸が動いて食べ物が消化・吸収されるのも、心臓が自然と拍動するのも、呼吸で酸素が肺に自然と取り込まれるのも、すべては自律神経の働きがかかわっています。

自律神経は、呼吸・脈拍・体温・消化・免疫・ホルモンをはじめ生命維持にかかわるあらゆる働きを支配しており、私たちの体を構成する約60兆個の細胞すべてを無意識のうちに調整しているとても大事な神経なのです。

 

交感神経とは?副交感神経とは?働きを徹底解説

さて、自律神経と一言でいっても実は2種に大別できます。交感神経副交感神経です。
この2種は互いに相対する働きで、血管や内臓の働きを支配しています。

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交感神経は、心拍数を増やしたり血管を収縮させて血圧を上げたり消化器の働きを抑えたりするなど、心身を緊張させる方向へと働きます。

一方の副交感神経は交感神経とは逆で、心拍数を減らしたり血管を広げて血圧を下げたり、消化活動を活性化させたりするなど、心身をリラックスさせる方向へと働きます。

ポイントは、一方の神経が優位になっているときは、もう一方の神経の働きは抑えられるという独特のバランスで働いていること。
つまり、交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで病気体質が退き、健康寿命が延びていくわけです。

最近では、「自律神経の乱れ」についてテレビの健康番組で取り上げられたりしていますが、これは2つの神経のバランスが悪くなった状態のことをさしています。

続きは後編で。

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