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私の行っている科学的心理セラピーでは、あなたの中に、いや、私たちの体の中には、「他人の人格」がごく普通に存在する、と考えています。

なぜなら、私たちの体の中には「他人の細胞」が存在する、という生物学的事実があるからです。

このコラムでも何度も書いていますが、心臓移植した人は性格が変わる、という研究がありますが、これは他人の細胞は、自分自身の細胞とは異なった刺激に対する感受性があるために、その人の中に自分自身が本来持っている感情とは、異なる感情を発生させるためなのです。

これが、脳内の感情の発電装置である扁桃体(へんとうたい)を刺激し、自分であって自分ではないような葛藤した感情や、頭でわかっているのにどうしてもできない、というような相反する感情を発生させ、うつ、メンタル不調、生きにくさを作り出しているのです。

よくテレビなどで、多重人格、などと言っておどろおどろしく放映したりする番組がありますが、これは、他人の細胞が私たちの体の中に誰もが持っているということをわからないために、そんなふうに放映していますが、基本は私たち誰もが多重人格の存在なのです。

では、何のために「他人の細胞」は私たちの中に存在するのか。

それは、私たちが進化発展するため、なのです。

数十億年前、私たちの先祖である原子生物は、海の中で酸素のないところに住んでいました。当時酸素は毒だったのです。

ところがある時期を境に酸素を活用する生物があらわれ、以後、ほとんどの生物は酸素を活用するようになったのです。

なぜそれができたか。私たちの体の中に、ミトコンドリアと言う酸素をエネルギーに変えるシステムを持つようになったためです。そして、ミトコンドリアは今までの生物の体内にはなかった。

どこから来たか。外部から取り入れたのです。それは、当時の生物に体にとって「他人の細胞」だったのです。

地球環境が変化して酸素が生まれてきたとき、それを毒としていたままでは、生物は滅んでしまいますよね。そこで、外部から他人の細胞を取り入れ、酸素に適応する身体を作ったのです。

つまり、他人の細胞は、進化発展するために存在すると言う意味がお分かりでしょうか?

続きは後編で。

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この記事を書いた人

mr.yamamoto
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)

顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。

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