以前にも書いたことがありますが、ビジネスの世界ではストレスは「悪いもの」と誤解されています。
私とご縁あるプロメンタルコーチ・山家正尚さんが全日本女子アイスホッケチーム「スマイルジャパン」のメンタルトレーナーをやっていますが、今年、スマイルジャパンはピョンチャンオリンピックの出場権を獲得しました。
欧米チームに比べて体格の劣る日本人女性はさぞかし激しいトレーニングを積んだと思います。
彼女たちにストレスチェックをやってもらったら、間違いなく全員が高ストレスになることでしょう。
しかし、ここで考えてみていただきたいのですが、スマイルジャパンの監督やキャプテンは、高ストレス者に対して「お医者さんに行きなさい」というような指導をすると思いますか?
するわけないですよね。
なぜなら、スポーツの世界では、ストレスとはそれをくぐり抜けることで勝利とつながっている、と皆が知っているからです。
だから監督やキャプテンは、このストレスをくぐりくけられるようなアドバイスや指導をしていくのです。
もちろんスマイルジャパンにもチームドクターはいますから、ストレスが重すぎて動けなくなったような人には、ドクターに見せるでしょう。
一方、ビジネスの世界はどうでしょうか?
続きは後編で。
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■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
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うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。
この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。