前編では、脳の「人格を作り出す機能」は、あなたの身体感覚によって作り出され、そのため身体緊張の強い人は、脳内に自分にとっての「敵イメージ」が作られやすく、この世の人々は皆、怖い人に見えたり、嫌な人に見えたりするという原理をお話ししました。
よく心理学でいう、「認知」とはこういうことなのです。こういう原理であなたの周囲の世界に対する、「認知」は作られています。
逆に身体緊張があまりない人は、「味方イメージ」をたくさん見ることになるのです。
つまり、世の中は皆、自分にとって安心なところに見える。周りの人が皆、自分にとって安心な人に見える。
脳はこういう機能になっているのです。
今、私は真夜中に怖い人が自分を見ている、というイメージはもう見えません。すると、世の中の人に対する怖さがもうほとんどなくなったのです。
もともと脳内に「敵イメージ」が作られていたから、あの真夜中のイメージが見えたのだし、周りの人皆、怖く見えていたのですね。
うつ、メンタル不調、生きにくさを抱えている人とは、脳内に敵イメージが作り出されている人です。そして感情の発電装置である扁桃体が、この敵イメージに反応して、恐怖、苛立ち、悲しさ、罪悪感、などの様々なマイナス感情を発生させる。
これによって人間関係をうまく築けないために、職場では一人で悩み、うつ、メンタル不調になることになります。
脳内の敵イメージは、あなたの身体緊張感から作り出されていますので、あなたの身体感覚を良好化すると、消えていくのです。
消えていくどころか、脳内に味方イメージが作り出されるから、あなたにとってこの世は、安心な場所になる。
こういう結果として、うつ、メンタル不調、生きにくさは消えていくのです。
原理がわかりますか?
私が行っているセラピーとは、あなたの身体感覚を良好化することで、脳内イメージを味方イメージに変換し、結果として感情の発電装置である扁桃体の慢性的な興奮を抑える、と言うことをしているのです。
イメージを活用した心理療法を実践して、某上場企業では、初回うつ休職者の再休職率が3年半0%という結果に貢献したのです。そしてこの企業の産業医は論文発表しています。
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この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。