発達しょうがいは、ここ数年で随分と私たちが耳にするようになった名称ではないかと思います。
私のセラピーを受けにくる方々の中には、発達しょうがいと診断されたとか、そういわれたとか、自分はそうではないか、など言ってくる人が多いので、今回はこのことについて書いてみたいと思います。
すくなからず発達しょうがいは、うつやメンタル不調と関係します。
そもそも日本語では、発達しょうがいは「発達障害」という漢字で表現されています。
でも先日、私のセラピーの先生であり私の会社の顧問である、筑波大学名誉教授・宗像恒次博士に習ったのですが、英語では「Developmental Disorder」というのだそうですが、Disorderには、そもそも「障害」という意味はないのですね。
障害を意味する英語とは、「Disability」です。
Disorderは、「無秩序、混乱」という意味はあっても、Disability=能力がない=「無能」「無力」「障害」の意味はないのです。
多くの人から見たら、無秩序に見えるかもしれないけれども、これは一つの個性、なのです。
たとえば、エジソンはADHDだといわれていましたし、マイクロソフトのビル・ゲイツは自閉症スペクトラムの特徴を持っています。
彼らのような人々がいなくて、ごく常識的な人々ばかりしかいなかったら、ウィンドウズは生まれなかったし、今日の多くの電気製品はうまれなかったでしょう。
私が思うには、こんな言葉を作ってしまう世間一般のほうが、ものの見方が狭いのでは? と思ってしまうのです。
なのに、日本語ではまるで「障害者」を連想させるような言葉にしてしまっています。
このことが私は、世間一般の多くの人々や、うつ、メンタル不調、生きにくさを抱えている人にも大きな誤解を与えていると思います。
それは、「一生治らない」「自分は生まれつき劣っていて、一生変えられない」「一生、医者のお世話になって薬を飲まなければならない」など。
だから自分はダメだ、と。
実は、私もADHDです。小さいころから落ち着きがない、と親や周囲に言われて続けてきました。続きは後編で。
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この記事を書いた人
日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。