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図1

ストレス感受性の高い胃

胃が痛い、もたれる、ムカムカする、穴が開きそう、、、、、、。内蔵の中でも不快や不調を自覚しやすい胃。そしてストレスの影響を受けやすいことは、多くの方が経験済みかと思います。
4月は新しい地、新しい会社、新しい仲間、、、と出会いがたくさんありますが、同時に多かれ少なかれ心身のストレスとなっていることでしょう。今回は、ストレス感受性の高い胃腸・消化器系の手当てに用いる伝統的なハーブ3種と、不安を鎮める音楽をご紹介します。

1.ジャーマンカモミール
ドイツの小児科では子どもにも処方されるほど安心して使えるハーブ。フラボノイドのアピゲニンは鎮静・鎮痙(ちんけい)作用に優れ胃炎や疝痛(差し込むような痛み)に向いています。食間や空腹時にハーブティを飲んで、仰向け⇒左を下⇒うつ伏せ⇒右を下とする回転療法というものがあります。確かにゴロゴロすると痛みが早く和らぐようです。

2.ペパーミント
あのすっとする匂いの精油成分ℓメントールが主成分で、特に吐き気を伴う胃の不快や、食欲不振、消化不良などにおすすめです。また、ストレスからくる心身症と言われる過敏性腸症候群のファーストチョイスとされています。ペパーミントというと覚醒イメージが強いかもしれませんが、のちに鎮静作用をもたらすので、夜寝る前に飲むこともできます。

3. レモンバーム(メリッサ)
和名はセイヨウヤマハッカ。こちらは神経がデリケートな時に穏やかにしてくれるハーブで、ストレスに伴う胃炎、不安や緊張からくる神経性の食欲不振に適用します。検査では何も見つからないのに胃がムカムカする、逆流する感じなどは日々のストレスの影響が大きいと言われます。不調の大元である過敏な神経を落ち着けながらケアしましょう。

いずれもこれでなきゃダメ!ということはありませんが、自分の身体の声を聴きながら使い分けてみて下さい。

図2

静かな湖面をイメージして休息モードに

そもそも胃の不調は、自律神経によって胃の活動が弱まっている時です。がんばりたくない胃に寄り添って、心と体全体を休息・鎮静モードに切り替えましょう。
今日の1曲は、サンサーンスの動物の謝肉祭より「白鳥」です。目を閉じて、静かな森、穏やかな湖面、白鳥の羽から静かに空中を舞う水しぶき、光などをイメージしてみましょう。音に集中することで呼吸が穏やかになり、気持ちも落ち着いてくると思います。慌ただしく過ぎる毎日に、ひとときの休息時間を取り入れてみてください。

動物の謝肉祭より白鳥 Saint-Saens ⇒こちら
(音源:PTNA『ピアノ曲事典』より)

この記事を書いた人

Emi(音楽ハーブセラピスト)

ハーバルセラピスト、ヒーリング音楽カウンセラー、+TONE(プラストーン)主宰。音楽・植物療法を用いた「五感を開いたストレスケア」を世に広めるべく活動中。企業マーケティング、ワークショップ、執筆を始め、尾山台サロンでは音楽セラピーや音楽カウンセラー講座を行っています。

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