私たち日本人の祖先は、縄文時代からこの日本列島に住んでいて、その時代は1万年くらい戦争がなかった、と言う話を何かの本で読んだことがあります。
人々は木の実を取ったり、小魚を取ったりして生活していました。
それが弥生時代に入ると、稲作が始まり、そうすると収穫量が多いもの、少ないものの差ができ始め、そこでそれを奪い合うようになり、戦争が始まった。
そこから今日にいたるまで、競争の時代は続いてきたのです。人より多くのものを所有することがよいことだ、というナンバーワン思考の時代です。
戦国時代までは、平気で人を殺す時代でしたね。さすがに今は、平気で人を殺すということは一般の人であればしないでしょうけれど、しかし、私たちの思考に残っているものがあるのです。
それは、「他人より優れた存在でなければならない」と言う思考です。
何において優れた存在になるかは人それぞれで、お金を人より多く稼いでいる人でなければならないとか、肩書が・・・とか、人より大きな会社をやっていなければ・・・とか、女性だったら人よりきれいでないといけないとか、美肌でないといけないとか、いい装飾品を身に着けていないといけないとか、いろいろあるでしょう。
この意識が強すぎると、うつ、メンタル不調になりやすいのです。
私はありましたね。だからおかしくなったのです。
現れ方としては2種類あって、常に勝とうとするパワー系の人と、常に負けることを知っているのであきらめている閉じこもり系と。
どちらも他人より優れていないといけない、という思考から作られています。
ということを知れば、うつ、メンタル不調が薬で治るわけないことがよくわかるでしょう。そういう問題ではないからです。
実は、こういうことは既存のカウンセリングや心理学でもよく言われているかも知れません。
しかし、では解決法は、となった時に、既存の心理学やカウンセリングでは説明されていないことをこちらでは説明してるのです。
続きは後編で。
************************************************************
■私のメンタル本がこのたび重版になりました。
「不安遺伝子を抑えて、心がす~っとラクになる本」 出版社・秀和システム
うつ状態に陥っていた私が復活できたセルフセラピー法をシンプルにして、皆さんでもできるテクニックを解説している本です。関心ある方はどうぞ。

この記事を書いた人

日本メンタル再生研究所所長 山本潤一(脳科学心理セラピスト)
顧問・宗像恒次博士(筑波大学名誉教授)が開発した心理療法で、某上場企業では3年半、初回うつ休職者再発率0%に貢献。「脳科学心理セラピー」により、うつ・メンタル不調者への短期間での改善支援、復職支援、再発防止支援、などのサービスを行う。